サリ麺でプデチゲのレシピ - 부대찌개 - おいしい韓国料理の調理日記

プデチゲ

プデチゲのレシピ 부대찌개

目次

韓国ドラマでおなじみのプデチゲ。日本語では「部隊チゲ」、韓国語では「부대찌개(プデチゲ)」、英語では「Budaejjigae」と綴ります。複数人で食べる料理として韓ドラなどで具材の入ったラーメンが鍋ごと供されています。いわゆるB級グルメ(みすぼらしい料理)です。プデチゲはハム 、 ソーセージ 、 豆腐 、餅(トック)、ラーメン、キムチなど、あらゆる材料を入れて煮て作ります。

起源

6.25戦争(1950年~1953年の北朝鮮による韓国侵攻で背景は中ソ対米英仏の戦争)の食糧難の時代に米軍を通じて入って来たハム・ソーセージ・スパムなどをチゲに入れて食べたのがはじまりといわれています。

年配の人の回顧によると、当時は米軍の食べ物のかすを集めて作っていたそうです。当時はハムやソーセージ、スパムのことを韓国の人は「部隊肉(부대고기=プデコギ)」と呼んでいました。その部隊肉で作られたチゲなので「プデチゲ」と呼ばれるようになりました。よってプデチゲは加工肉によるチゲと定義することができます。

一方でプデチゲは1960年以降に꿀꿀이죽(ブーブーの粥=在韓米軍の残飯飯、筆者が意訳すると豚の餌が食べるようなゴミで作られたお粥)が起源という人や、1964年にベトナムにいる米軍にキムチを供給して煮て食べられたことが起源だという人もいます。

(当時は米軍の食べかすを食べる程、信じられないほど貧しい料理だったようですね。)

ちなみに、沖縄県では機械油の天ぷら、モービル天ぷらが実際に食されていた時期もあったそうですが・・・死者が出たとかどうとか・・・。

材料(2人分)

プデチゲの材料です。今回、私が実際に使用した材料です。
  • キムチとつけ汁(なるべく酸っぱいもの)
  • キャベツ(または白菜)・・・適量
  • 魚肉ソーセージ・・・1本
  • ウインナー・・・2本
  • 木綿豆腐・・・ 2人分
  • コチュジャン又は韓国料理用の粉唐辛子
  • ゆで卵
  • 鶏ガラスープ等・・・お好みで(今回は塩分が足りていたので入れませんでした)
  • サリ麺・・・1袋
  • ゆで卵・・・1個
  • あれば嬉しい追加の材料・・・スパム、トック、とろけるチーズなど
尚、韓国のプデチゲの説明からは加工肉であれば何でも使えそうですね。ハムやスパムを使ってもよいでしょう。

あり合わせの材料で作るので、材料が揃ってなくても作れます。

サリ麺

サリ麺について少し紹介したいと思います。サリ麺は韓国語で「라면사리」と綴ります。一番上に会社のロゴがあって、オットギ(오뚜기=Ottogi)(オットギ公式サイトへの外部リンク)という会社が製造していることがわかります。ハングル文字を読んでみると「ラミョンサリ(라면사리)」と右上に書かれています(韓国語は少し勉強して読めるようになりました)。調べてみるとサリ麺は「ラーメンの玉」という意味であることがわかりました。

現在の為替レートでサリ麺は韓国にて1包装あたり30円~40円になります。

余談ですが、この麺のシェアはオットギの麺が8割くらいを占めていて、三養(삼양, サンヤン)食品(三養食品公式サイトへの外部リンク)の麺が1割強を占めています。
サリ麺 プデチゲの麺

今回使用したサリ麺です。大手スーパーや輸入食材店で売られています。カルディーコーヒーファームで1袋56円(2019年2月の時点)でした。大手スーパーでは5袋で298円でした。カルディーのサリ麺は陳列の際に中身が崩れて粉になっているようなので、スーパーのほうがおすすめです。

サリ麺 パッケージ裏面

サリ麺のパッケージの裏面です。原産国は大韓民国となっており、輸入者はオンガネジャパン株式会社(外部リンク)(山口県下関市)です。

サリ麺はネット通販でも買えます。
サリ麺の通販
サリ麺
楽天市場

作り方

プデチゲのレシピ 具材を先に煮込みます

まずは火が通りにくい具材を煮てコチュジャンや粉唐辛子、スープなどで味付けします。


プデチゲのレシピ サリ麺を入れてさらに煮込みます

サリ麺を入れてお好みの柔らかさになるまで煮ます。


プデチゲのレシピ サリ麺を煮ます

サリ麺はスープに浸して汁を吸わせます。
でき上ったらゆで卵や薬味などをトッピングして完成です。

食味評価

では、いよいよプデチゲを食べてみたいと思います。

私はこれまで何度か「カルディーコーヒーファーム」でサリ麺やカムジャ麺を買ったことがあり、プデチゲを作ったのは今回が初めてではありませんが、2度目くらいだったと思います。鍋料理に麺を入れる習慣は、昭和時代や平成初期の日本には無く、それまではせいぜいうどんやご飯を鍋に入れる人がいたくらいでしたが、平成の後半になって鍋用の麺が登場するなど、韓国のプデチゲが由来と思われる文化が日本にも登場しました。2010年代の日本では「スンドゥブのもと」が当たり前のようにスーパーで売られていますし、キムチはその日のうちに売り切れになるほど人気があって、その主な消費者は韓国好きな女性であると思われます。

鍋ごとテーブルに置いて、家族で取り分けました。サリ麺の分量ですが、だいたい1個で2人前くらいの炭水化物の量があります。でもお腹がとてもすいている時は、一つの麺を二人で分け合うのはちょっと物足りないです。

麺はお好みの柔らかさに茹でると袋に書いてありましたが、実際にはすぐに伸びきってしまいました。麺のコシについては日本の袋ラーメンでいうと、「マルちゃん正麺」と同程度の質感がありました。ですので、もしもお手元に韓国食材の麺が無い場合はマルちゃん製麺や鍋用ラーメンで代用することもできます。

プデチゲを食べてみました。コチュジャンを入れると甘味があるので、あまり入れないほうがよかったです。キムチの塩気があるので、コチュジャンよりもチキンスープなどと粉唐辛子の組み合わせがいいかもしれませんね。でも粉唐辛子は日本では高価なので、コチュジャンのほうが身近な食材です。

キムチは多いほうがいいですが、日本のキムチは高いので「プデチゲは高価で贅沢な料理」となってしまいます。仕上げにチーズを入れてもよいでしょう。プデチゲで一番重要なのは「加工肉やくず肉」を使うことであり、生肉は使いません。あくまでみすぼらしく作るのがプデチゲです。

かかった材料費は300円はしました。キムチは150円分使いました。豆もやしやスパムを入れると千円近くになりそうです。

プデチゲ、おいしかったですよ!(マシッソヨ!)

プデチゲ、現代日本においては原価が高い料理といえましょう。

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