因幡の白うさぎの食味レポート 壽製菓株式会社 鳥取県のお土産

因幡の白うさぎ

先日、鳥取県米子市にある「お菓子の壽城」に行ってきました。お菓子の壽城は壽製菓株式会社が運営するお城みたいなお土産屋さんです。詳しい訪問レポートは「お菓子の壽城(ことぶきじょう)に行ってきました!」をご覧ください。今回は壽製菓のお土産のひとつ「因幡の白うさぎ」の食味レポートを行います。因幡の白うさぎは和菓子にバターの風味が加わったおいしいお菓子です。

因幡の白うさぎ-壽製菓株式会社

パッケージの外観です。パッケージの色は黄色です。帯刀した大国主命を様と白うさぎ、ガマという草がえがかれています。因幡の白うさぎとはどのような昔話なのでしょうか。

因幡の白うさぎ-壽製菓株式会社

銘菓因幡の白うさぎの個包装です。元祖と書かれています。どこかにパクられたのでしょうか?表面には白くて赤い目のうさぎの絵がプリントされていました。包装紙は和紙の風合いのある袋です。

因幡の白うさぎ-壽製菓株式会社

和菓子、因幡の白うさぎの本体です。ちょうどうさぎの耳にあたる部分にこんがりと焼き色が付いています。赤い色素でうさぎの目を表現しています。見た目がかわいらしいです。

因幡の白うさぎの中身-壽製菓株式会社

因幡の白うさぎを二つに割ってみました。中は和菓子の定番の白あんが入っています。白あんにバターや、もしかしたら卵黄あたりが入っているのかもしれません。餡の原料自体は不明ですが、白いんげんあたりではないかと思います。

因幡の白うさぎの成分表示-壽製菓株式会社

因幡の白うさぎの成分です。

  • 名称-焼きまんじゅう
  • 原材料名-餡、砂糖、小麦粉、水飴、鶏卵、マルトース、練乳、バター、全脂粉乳、ブドウ糖化糖液、脱脂粉乳、トレハロース、膨張剤、香料、野菜色素
  • 内容量-1個入り
  • 製造-壽製菓株式会社


因幡の白うさぎの説明書-壽製菓株式会社

出雲神話 因幡の白うさぎ

むかし、むかしあったげな。
因幡の国気多(けた)ちゅう処い一匹の白兎が住んどったげな。
ある時、天が破れたぐらいの、ようけい大水が流れてな、游岐島(おきのしま)まで流されて困ちょたげなわい。そこに、わにざめと出会ったげな。白兎は、わにざめをだまくらかして向こう岸に行ったるわいと思うて「おまいさまの連れとどっちがようけかくらべよいな」っと言ってな。向こう岸まで並べて「一匹・二匹…」って数えながら渡っただいや。そん時に、白兎がつい「渡りに舟とはこんことだいや」と言うたけ、わにざめはだまかされたってわかって、ようけ怒ってなあ。白兎を丸裸にしちゃっただってや。まる裸の白兎が砂浜で泣いとったらなあ、大きな袋を肩にかけなった大国主命(おおくにぬしのみこと)が通んなって、「きれいな水で身を洗って蒲(がま)の穂をつけたら治る」と言いなったっけ。」その通りにしたらどんどん元の白毛の兎になったっちゅうことだけ。白兎はようけ喜んでなあ、お礼にきれいな八上姫(やがみのひめ)んとこに大国主命をお連れしたっちゅうことだいや。そのむかし、こんぽち。
※「こんぽち」=鳥取県東部の方言で、文末につける言葉。「めでたし、めでたし」「おしまい」の意
・・・と箱の中にあったチラシに書いてありました。
「〜げな」「〜わい」「〜だってや」「〜だけ」「〜だいや」「〜ちょたげ」という言葉は耳慣れませんが、鳥取付近の方言なのでしょう。近畿地方より東には無い言葉です。「ようけい」は「ようけ」は関西弁にあるので少し近い方言ですね。

ワニザメとは?サメ全般を指す言葉です。洪水で隠岐の島に流された白兎が本州に戻るためサメを騙して並ばせてその上をぴょんぴょんと飛んでうっかり「渡りに舟」と言ってしまいサメに毛をむしられて裸になって浜で泣いていたところを大国主命が通りがかり蒲の穂を塗れば治ると言われ、その通りにしたら白い毛がまた生えて来たのでお礼に八上姫を大国主命に紹介したというお話のようですね(Wikiには婚礼が成功すると兎が予言しただけと書かれています)。

調べてみたら八上比売は因幡国八上郡の神で大国主命の1番目の妃というそうです。お礼に姫をという考えが何とも現代の価値観とは合いませんが、当時の価値観では自分の娘は父の所有物で価値ある男へお連れする「貢物」だったのでしょうかね!?このチラシの言葉を文字通りに解釈すればの話ですが。別の話にはこの八上比売が数ある神の求婚の中から大国主命を選んだと言われてますので、チラシに書かれていたような因幡の白兎の話とはまったく違う内容になりますね。その大国主命というのは何のために因幡に来ていたかというと、実はこの八上比売に求婚に来ていたのです(笑)幸運にも兎を助けたところ姫をゲットして木俣神が生まれてめでたしめでたしと。実のところ、この八上比売は正室ではないということは、側室なのでしょうかね。

ということは山陰地方というのは大和王権とは別の勢力があってそこの王の姫で血縁を結ぶとしても正室にはなり得ない身分で力で制圧して配下にしたい勢力だったのではないかと思われるのですが、本当のことはわかりませんね。姫と血縁関係を結ぶことで山陰地方の有力者を天皇の配下としたのではないかなと思います。


このお菓子は兵庫県あたりの高速道路の加西パーキングエリアでも売られていました。因幡の白兎は楽天にある壽製菓株式会社の公式店舗「福を呼び縁を結ぶ寿製菓」でも買えますよ!

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