真空パックする機械-真空パックん-を使ってみました!
真空パック機のレビュー
農産物の加工品の鮮度を長期に保つために真空パック機を購入しました。今回購入した機種は「真空パックん」というふざけた名前の機械です。家庭用の真空パック機はほかにもいろいろ機種がありますのでレビューがそこそこよければ何でもいいと思います。まずは真空パックんの使用レビューを中心として真空パック機の特徴をレポートしたいと思います。
目次
購入の経緯
まずは通販で真空パック機を購入しました。アマゾンで機種をいろいろ眺めていると、どうも中国発送の商品が多く、唯一日本のメーカーが製造している家庭用の真空パック機もパナソニックの「密封パック器 BH-951P(製造国不明)」しかありませんでした。このBH-951Pの評判はそこそこ良いのですが、袋を長めにとらないとシール(密封)できないというレビューがあって、価格の高さと消耗品の袋もコストがかかりそうで同じ製造国も不明なので信用できずに候補から外れました。アイリスオーヤマからも「真空パック フードシーラー VPF-385T(韓国製)」という機械が安価に売られているのですが、何といってもあのメーカーですからレビューも散々でした。VPF-385Tボタンも2個しかなく、簡便で安価な装置であることがわかります。VPF-385Tは袋のシールの接着が悪いと評判でしたので却下。
Amazon.co.jpの真空パック機のうち、評判のよいブランドは通販で表記すべき住所が無かったり、中国ばかり。どうなんでしょうね。評価が高い出品者にナメた偽名の出品者、番地が駐車場の出品者もいました。私はまだ中国の出品者は信用してないので却下しましたが・・・。評判のよい機種もいくつかあるようです。でも万一真空パック機で事故や火事になったら保険に入ってない以前にトンズラすると思いますので補償は出ないと思います。
そういうことで、好き嫌い以前に残る選択肢は「真空パックん」になってしまったということです。真空パックんのいいところは脱気する空気の量が「ノーマル」「ソフト」「シールのみ」の3種類選べることです。例えば液体をシールする時は「シールのみ」にしないと液がこぼれちゃいますのでこの機能はあったほうが便利かと思います。
真空パックん開封の儀
いよいよ真空パック機を開封しました。箱は「本体」「真空パック器ロール」「キャニスター1,400ml」の三種類が入っていました。
真空パックん本体の箱
真空パックんスーパーロール大小セット
大小の袋です。3Mしかなく、使った当日に小さいほうの袋のほとんどを使い果たしてしまいました。注文する時は小さな袋、そしてボトル用の密封栓(本体に1個だけ付属している)を余分に買っておいたほうがよいでしょう。
これは真空パックんボトルストッパーという酸化防止栓です。ワインやオイルの酸化防止に使います。ボトルの空気を抜くと弁が閉じる仕組みになっているようです。
真空パックんキャニスター
このキャニスターは漬け料理を作る時に浸透圧を高めるために用います。マリネ、浅漬け、漬け卵などの漬け時間の短縮に使えるでしょう。
真空パックん本体と説明書
真空パックん本体と電源コード
本体を開封しました。どこに電源コードがあるのかな?コードが入ってないなと箱の中を捜しまくって慌てましたがよく見るとコードは本体の裏側に格納されていました。折り癖が付いており少々頼りないコードですが。消費電力は130W、電圧はAC100Vです。接着部の使用温度は120度です。業務用には使用しないでくださいという注意書きがあります。連続使用の熱に耐えられないという意味なのでしょうか。液体には使用しないでくださいと書かれています。構造を見ると確かに液体は漏れる仕組みになっています。
真空パックん本体の内部写真
本体の蓋を開けてみると様子はこのようになっており、真空パック器ロール袋を設置する窪みと、ロール袋をカットするカッター、そして脱気する吸引口とシールして密封するための熱線がありました。
ボタンはいくつかあって左から順に「真空パック・キャンセルボタン」「脱気選択ボタン(ノーマル、ソフト)」、「シール時間選択ボタン(ノーマル、長め)」「キャニスターボタン」「マリネボタン」「シールボタン」という構成になっていました。色やボタンの大きさが違いますけど連続して使っていると間違って隣のボタンを押してしまいそうです。
真空パックん取り扱い説明書(構造と各部名称)
使い方と実機レビュー
では、初めての真空パック機を使ってみましょう。まずは説明書通りにロールをセットし押さえつけてからカッターを横に引いて袋をカットします。何回切れるかわかりませんが、仮にカッターが壊れても文房具の鋏(はさみ)で切れば問題なし!
次に、袋の片側を接着してシールします。一番手前の熱線を受けるゴムに袋を置いて蓋をして「シールボタン」を押します。ボタンひとつで熱線が過熱され袋が溶けて接着されました。しばらくは熱いのですぐには袋を外さずそのままにしておいてもいいですね。
袋の中に真空パックしたい食材などを入れます。気を付けたいのは袋の接着部分に材料が残らないようにしておきます。私は食材のほかに、百円ショップで買った食品乾燥剤を袋に入れました。
最期は脱気口に袋の先端が来るように袋をセットして蓋をして真空パックのボタンを押します。すると「ぶぉ〜ん」と、たいへん大きな音がして袋から空気が抜けて脱気後に自動で袋がシール(接着)されます。
真空パック完了
これで真空パックになったと思います・・・・・・多分。
本当に真空になったのか確かめる術がないですが、理屈でいえば真空状態になれば食材のような柔らかい物体は潰れちゃいますので実際には空気が残ってるかもしれません。
真空パックされた袋を手に持ってみました。パリパリと変な音が鳴りましたがこれでよしとしましょう!
真空パック機、気に入りました。
用途
どんな物を真空パックや密封したらいいか少し考えてリストアップしてみました。
- 農産物
- ナッツ
- 米、麦
- 皮をむいた里芋
- 豆類(大豆、黒豆、金時豆、コーヒー豆など)
- 球根(ニンニク、らっきょうなど)
- 海産物
- 魚
- 貝
- 軟体動物
- 海藻
- 畜産物
- 肉
- 加工食品
- コストコなどでたくさん買った食品
- ワイン、オリーブオイル、炭酸飲料
- 海産物加工品
- 干物
- 生節
- 乾物
- カツオの叩きなどの刺身
- 練り物(かまぼこ、さつま揚げなど)
- 農産物加工品
- 干し芋、焼き芋
- 干し柿などのドライフルーツ
- 落花生、胡桃、栗などのナッツ類
- 梅干しやたくわんなどの漬物
- タケノコ水煮、トウモロコシなどの水煮
- なめこ
- 焙煎済みの珈琲豆
- 米麹
- 乾燥済み香辛料
- 畜産物加工食品
- 干し肉
- ソーセージ、ハム
- ローストビーフ
- 金属
- 楽器の弦
- 貴重な本や文書、思い出のノート、滅多に見ない写真や日記帳、備忘録、薄塗りの絵画
- 精密機器(脱気なしで)
- カメラ用品、パソコンのHDD、CD、DVD、ゲームソフト
今思いつくのはこのくらいです。正直いって生ものの真空パックは日持ちしないというか、自宅で生肉や生魚の真空パックはちょっと危ないかなぁと思います。大量に買った塩巻鮭を小分けにして真空パックするにはちょうどよさそうです。真空パック後に加熱調理しておくと日持ちしそうな気がします。書き出してみれば日常用途でも真空パックが必要な場面はよくありそうですね!
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