大建中湯(だいけんちゅうとう)-漢方薬-中医学の説明書
大建中湯(だいけんちゅうとう)
症状
腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの
効能
体を温め冷えを取り除き消化器(胃腸)の機能を向上させ冷えで生じる痛みを止める効能があります。胃腸の機能が低下すると体を温める機能も低下し冷えが生じます。冷えに影響されて血液や体の内部の水分の流通が悪化して激しい腹痛は嘔吐の症状が現れます。この症状は腹部を温めると軽減するという特徴があります。
この処方は胃腸から冷えを散らして血液や水分の流れを調えることで痛みや嘔吐の症状を改善します。処方の中心となる生薬は山椒(さんしょう)と乾姜(かんしょう)で冷えを去る働きをします。人参により胃腸の回復力を強化します。
原材料
- 蜀椒(山椒・花椒)・・・性味は辛と熱。帰経は脾、胃、腎。
- 高麗人参・・・性味は甘、微苦。微温。帰経は心、肺、脾。
- 膠飴・・・性味は甘、微温。帰経は脾、胃、肺。
- 乾姜(干姜)・・・性味は辛、熱。帰経は脾、胃、肺、心。
煎じた湯の色はごく薄い黄です。
原典と原文
大建中湯(だいけんちゅうとう / da jian zhong tang)
中国語:大建中汤
中国語:大建中汤
原典
金匱要略(きんひつようりゃく)
原文
心胸中大寒痛 嘔不能飲食 腹中寒 上衝皮起 出見有頭足 上下痛而不可触近 大建中湯主之
用量
- 蜀椒3g
- 干姜12g
- 人参6g
用法
上三味,以水四升,煮取二升,去渣,内饴糖(30克),微火煮取一升半,分温再服,如一炊顷,可饮粥二升,后更服,当一日食糜,温覆之。
(山椒、乾姜、朝鮮人参を水4Lで湧かして2Lになるまで煮だして濾し取ります。30gの麦芽で作られた水飴を入れて弱火で1.5Lになるまで煮詰めます。温めて服用します。)
百度百科「大建中汤」より引用しました。
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