山椒(さんしょう)花椒(かしょう)-生薬の解説

山椒(さんしょう)花椒(かしょう)

山椒(さんしょう)

ミカン科の落葉低木です。果実はピリリと舌に辛みを感じます。葉は食用として、実は食用とスパイスのほか、種子を取り除いた果皮は漢方薬に使われます。

効能

辛味成分には殺虫・解毒作用のほかに、局所刺激作用があります。辛味成分には芳香性健胃・整腸・利尿・駆風作用があります。漢方では食欲不振、消化不良、胃下垂などに用いられます。

腹を温め、嘔吐、下痢、回虫による腹痛に用います。

成分

精油成分:d1-リモネン、dipentene、citronellalなど。
辛味成分:サンショール(hydroxy-α-sanhsool、α-γ(ガンマ)-sanshool)等
キサントキシリン、キサントキシン、タンニンなど。

漢方

性味

帰経

山椒(さんしょう)花椒(かしょう)の性味は脾、胃、腎です。
性味については性味(せいみ)の解説ページをご覧ください。

薬効

  • 温中止痛 冷えによる激しい腹痛、嘔吐・食欲不振、下痢等に用います。
  • 止痔 外用として煎液を湿疹、女性の陰部のかゆみに用います。

原典

  • 神農本草経

山椒の読み方

日本語:山椒(さんしょう)
ラテン語:Zanthoxyli Fructus
英語:Japanese pepper
中国語:山椒 Shānjiāo
産地:鳥取県、和歌山県など
生息域:日本~朝鮮半島南部

花椒の読み方

日本語:花椒(かしょう)
植物名:カホクザンショウ
ラテン語:Zanthoxylum bungeanum
英語:Sichuan pepper
中国語:huājiāo ホアジャオ
別名:川椒 蜀椒 椒紅
産地:四川省、湖北省、河北省

山椒を含む漢方薬

山椒と花椒との違いについて

日本で作られる漢方薬は山椒を用いている薬もあります。中国では花椒が用いられます。

販売

山椒は通販でお求めいただけます。

関連ページ

参考:漢方ポケット図鑑 宮原桂身近な薬用植物 指田豊 木原浩 このページの内容はいくつかの文献から効能について調べたレポートであり医療用の資料ではありません。

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