牛膝(ごしつ、いのこずち)-生薬の解説
牛膝(ごしつ、いのこずち)
photo:wikipedia/쇠무릎
牛膝(ごしつ、いのこずち)はヒユ科イノコヅチ属の多年草です。生薬では根の部分を利用します。牛膝は本州、韓国の南部、中国に自生しています。節が牛の膝に似ていることから牛膝と言われます。8月~9月に緑色の小さな花が咲きます。種子は衣服などによく付きます。牛膝の根は薬草として膝痛や神経痛に用いられます。サポニン化合物とステロイド化合物を有しています。引用:wikipedia/쇠무릎
牛膝(ごしつ、いのこずち)は日本の空き地や林道の道の傍などに生えています。牛膝の種子は7mm程度で先が尖っています。日本の牛膝は二種類あり、日向に生息するヒナタイノコズチと、林の中に生息するヒカゲイノコズチです。日本ではヒナタイノコヅチの根を生薬に、中国ではモンパイノコヅチの根を牛膝と呼び生薬にします。
牛膝の根は直径3mm~7mmほどで7cmほどの長さになります。
牛膝と呼ばれるもととなった節のふくらみは虫こぶによるものでイノコズチウロコタマバエの幼虫が膨らんだ節に住んでいます。
牛膝は漢方では駆虫や駆瘀血(くおけつ)薬にしますが有効成分は不明です。ヒナタイノコヅチは昆虫変態ホルモンという昆虫の脱皮を促進するホルモンがあり、幼若ホルモンとともに昆虫の脱皮や蛹化、成虫化を制御しています。
イノコステロンはヒナタイノコヅチの根に多量に含まれています。クワ、キランソウ、イヌマキ、ワラビ、ゼンマイなど多くの植物にもイノコステロンという昆虫に影響を与えるホルモンが含まれています。
生薬の牛膝は9月~11月に根を掘り起こして洗って乾かします。
牛膝(ごしつ、いのこずち)は日本の空き地や林道の道の傍などに生えています。牛膝の種子は7mm程度で先が尖っています。日本の牛膝は二種類あり、日向に生息するヒナタイノコズチと、林の中に生息するヒカゲイノコズチです。日本ではヒナタイノコヅチの根を生薬に、中国ではモンパイノコヅチの根を牛膝と呼び生薬にします。
牛膝の根は直径3mm~7mmほどで7cmほどの長さになります。
牛膝と呼ばれるもととなった節のふくらみは虫こぶによるものでイノコズチウロコタマバエの幼虫が膨らんだ節に住んでいます。
牛膝は漢方では駆虫や駆瘀血(くおけつ)薬にしますが有効成分は不明です。ヒナタイノコヅチは昆虫変態ホルモンという昆虫の脱皮を促進するホルモンがあり、幼若ホルモンとともに昆虫の脱皮や蛹化、成虫化を制御しています。
イノコステロンはヒナタイノコヅチの根に多量に含まれています。クワ、キランソウ、イヌマキ、ワラビ、ゼンマイなど多くの植物にもイノコステロンという昆虫に影響を与えるホルモンが含まれています。
生薬の牛膝は9月~11月に根を掘り起こして洗って乾かします。
牛膝の産地は中国河南省、河北省です。
効能
利尿、浄血、通経剤、脚気、関節炎、中風などに効果があるとされます。
【薬理作用】
アルコールエキスはラットの脚の実験的腫脹に対し消炎作用を認めました。多糖類のマウスの腹腔内注射は免疫増強作用を示しました。総サポニンは、ウサギやマウス、ネコの子宮の興奮作用がありました。ラットの腹腔内に植物変態ホルモンを与えると、肝臓内のアミノ酸合成たんぱく質の含量が顕著に増加しました。煎液をラット、家兎に静脈注射すると血圧降下作用がありました。
【薬理作用】
アルコールエキスはラットの脚の実験的腫脹に対し消炎作用を認めました。多糖類のマウスの腹腔内注射は免疫増強作用を示しました。総サポニンは、ウサギやマウス、ネコの子宮の興奮作用がありました。ラットの腹腔内に植物変態ホルモンを与えると、肝臓内のアミノ酸合成たんぱく質の含量が顕著に増加しました。煎液をラット、家兎に静脈注射すると血圧降下作用がありました。
成分
トリテルペノイドサポニン(achyranthoside A-F)の他、昆虫変態ホルモンのイノコステロン(inokosterone)、エクダイステロン(ecdysterone)、アミノ酸(γ-aminobutyric acid)カリウム塩など。性味
- 苦
- 甘
- 酸
- 平
性味については性味(せいみ)の解説ページをご覧ください。
帰経
- 肝
- 腎
薬効
- 活血通経
- 血液由来の血行阻害物質が原因となる月経痛・無月経などに用います。
- 補肝腎
- 腰や膝の重さやだるさ、無力感、腰痛などに用います。
- 強筋骨
- 熱感のある下肢痛、しびれに用います。
- 引血下行
- のぼせ感のある頭痛、めまい、ふらつきに用います。
用量
- 牛膝の乾燥根を5g~12gを煎じて服用します。
引用:百度百科/牛膝
原典
- 神農本草経
- 寒湿痿痺,四肢拘攣,膝痛不可屈伸,逐血気,傷熱火燗,堕胎,久服軽身耐老。
- 本草綱目
- 治久瘧寒熱,五淋尿血,茎中痛,下痢,喉痺口瘡歯痛,癰腫悪瘡傷折。
- 名医別録
- 療傷中少気,男子陰消,老人失溺,補中続絶,益精利陰気,填骨髄,止発白,除脳中痛及腰脊痛,婦人月水不通,血結。
採集方法
11月にヒナタイノコヅチを根ごと掘りよく洗い切って乾燥させます。
読み方
日本語:牛膝(ごしつ又はいのこずち)
別名:牛七、百倍、牛磕膝、節高[文献3]
中国語:牛膝(Niú xī / ニュー シー)
韓国語:쇠무릎(soemuleup /スェムルプ)
英語:ig's knee
ラテン語:Achyranthis Radix
ラテン語:Achyranthis Radix
牛膝(ごしつ)を含む漢方薬
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- 折衝飲(せっしょういん)
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
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