韓国伝統茶とは、正確には朝鮮半島のお茶のことをいいます。韓国伝統茶は、中国から伝来したチャノキを栽培して茶摘みをして作られたお茶と、朝鮮の民たちが野山に自生する木の実や薬草を煎じて作ったお茶の二種類があります。朝鮮半島の北方は緯度が高くチャノキの栽培には適していませんので、茶の生産量が少なく茶は王族や両班といった特権階級の飲み物でした。そこで庶民は野草を煎じてお茶とすることで、飢えや病気から生き延びる工夫をしてきたのです。私たち日本人から見ますと「えっ、これがお茶?」というようなお茶ばかりですが、朝鮮の方々にとってはそのお茶こそが健康のための薬でありました。
中にはキキョウ茶のように毒草の根も茶としておりますので、私たちが朝鮮の薬草茶を調べるときは、その材料が毒ではないかどうかを見極めてから入手するようにしてください。
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